減量手術の種類と選び方:4つの術式の違いをわかりやすく
食事療法や運動を続けても体重が十分に減らない場合、選択肢のひとつになるのが減量手術(肥満外科手術)です。ただし「減量手術」と一口にいっても、術式によって仕組みや術後の生活は大きく異なります。この記事では、代表的な4つの術式の違いを整理し、モスクワのクリニックで相談する前に知っておきたい点をまとめました。
減量手術の対象になるのはどんな人か
モスクワのCity Medical Centreのサイトでは、減量手術の適応の目安として、BMIが40を超える場合、またはBMIが35を超え、肥満に関連する重い病気を伴う場合が挙げられています。関連する病気としては、一般に2型糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などが知られています。
BMIは体重(kg)を身長(m)の2乗で割って求めます。たとえば身長165cm、体重110kgの場合、BMIは約40になります。自分の数値を計算しておくと、相談がスムーズになります。
ただし、BMIの数値だけで手術が決まるわけではありません。手術前には血液検査、尿検査、HbA1c、各専門医による診察が行われ、全身の状態を確認したうえで、手術が可能かどうか、どの術式が適しているかが判断されます。喫煙している方は、手術の1か月前までに禁煙する必要があります。
相談前に整理しておきたいこと:
• これまでの体重の推移と、試したダイエットの方法
• 持病と服用中の薬
• 食習慣(甘いものが多い、1回の量が多い、間食が多いなど)
スリーブ状胃切除術:胃を細長く小さくする
スリーブ状胃切除術は、胃の外側の大部分を切除し、胃を細長い筒状にする手術です。胃の容量が小さくなるため、少量の食事で満腹感が得られるようになります。また、食欲に関わるホルモンを分泌する部分も切除されるため、空腹感が和らぐ方もいるとされています。
この術式の特徴:
• 食べ物の通り道は変わらず、腸をつなぎかえない
• 構造が比較的シンプル
• 切除した胃は元に戻せない
City Medical Centreでは、すべての減量手術を腹腔鏡で、小さな穴から行っています。術後は1日目から歩き始め、入院期間は1〜5日、デスクワークへの復帰は2〜4週間後が目安とされています。
一方で、逆流性食道炎の症状がある方では、術式の選択について慎重な検討が必要とされることがあります。胸やけなどの症状がある場合は、カウンセリングで必ず伝えてください。
術後の食事は液体食から始め、やわらかい食事を経て、1〜2か月かけて通常の固形食へ段階的に戻していきます。どの術式でもこの流れは共通しており、急がないことが回復の近道です。
ルーワイ胃バイパスとミニ胃バイパス
胃バイパス手術は、胃を小さく区切ると同時に、食べ物の通り道を小腸の途中につなぎかえる手術です。食べられる量が減るだけでなく、栄養の吸収も一部抑えられます。City Medical Centreでは、代表的な2つの方法が行われています。
ルーワイ胃バイパスは、小さな胃袋を作り、小腸をY字型につなぎかえる方法です。長く行われてきた標準的な術式のひとつで、糖尿病を伴う肥満などで検討されることが多いとされています。
ミニ胃バイパス(ワンアナストモーシス胃バイパス)は、細長い胃袋を作り、小腸と1か所でつなぐ方法です。つなぎ目が1か所で済むのが特徴です。
バイパス系の手術で特に大切なのは、術後の栄養管理です。サイトによると、バイパス手術後はビタミンを生涯にわたって補充する必要があります。また、甘いものを一度にとると、動悸や冷や汗、めまいなどが起こる「ダンピング症候群」が出ることがあるため、食事の内容にも注意が必要です。
どちらの方法が合うかは、体重、持病、食習慣などを踏まえて外科医が判断します。
SADI-S:より強い効果が検討される場合
SADI-Sは、まずスリーブ状胃切除を行い、十二指腸の近くで小腸の後半部分とつなぐ術式です。食べる量を減らす効果に加え、栄養の吸収を抑える効果がより強いとされています。
そのため、BMIが非常に高い方や、別の手術で十分な効果が得られなかった方などで検討されることがあります。一方で、吸収を抑える作用が強い分、ビタミンやミネラル、たんぱく質の不足に注意が必要で、術後の定期的な検査と補充がより重要になります。
4つの術式を大まかに整理すると、次のようになります。
• スリーブ:胃を小さくする。腸のつなぎかえはなし
• ルーワイ胃バイパス:小さな胃袋を作り、小腸をY字型につなぎかえる
• ミニ胃バイパス:細長い胃袋と小腸を1か所でつなぐ
• SADI-S:スリーブに加え、小腸の後半部分とつなぐ
どの術式にも利点と注意点があり、どれか一つが誰にとっても最適というものではありません。自分の体の状態と、術後に続けられる生活に合うかどうかで選ぶことが大切です。
術式を選ぶときの相談ポイントと費用
費用については、City Medical Centreの名古屋から減量手術を検討する方向けのページに、執筆時点(2026年9月)の価格として、スリーブ状胃切除術が3,600ドルから(以前は4,800ドル)、胃バイパス手術が4,000ドルから(以前は5,200ドル)と掲載されています。最終的な費用は無料カウンセリングの後に決まり、契約書に明記されます。海外からはオンラインで相談でき、専任のコーディネーターが最初の問い合わせから回復まで付き添います。
海外で手術を受ける場合、帰国のタイミングも重要です。サイトでは、移動は手術後おおよそ1か月以降に計画するのがよいとされていますが、具体的な時期は外科医に確認する必要があります。術後1年間はクリニックのチームが経過を見ていくため、帰国後のフォローの方法も事前に確認しておきましょう。
カウンセリングで聞いておきたいこと:
• 自分にはどの術式が勧められるか、その理由
• 術後の食事の進め方と、必要なビタミンの種類
• 帰国後の検査を日本でどう受けるか
ビザ、航空券、ホテル、送迎、対応言語、滞在日数は公式サイトに記載がないため、コーディネーターに直接確認してください。













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